2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

論文"A viable reaction-diffusion wave on the skin of Pomacanthus, a marine angelfish"の発表の顛末.

近藤教授は学術振興会の海外研究員としてバーゼル大学に留学していたのだが,当時は発生学をやっている人たちの間でもチューリング波についてはほとんど知られてもいなかったそうだ. 留学の期間が終わった後,京都大学で免疫関係の研究で助手を務めることにな…

では教室へ。

いつもどおりというか 以前から楽しみにしていた講義であったにも関わらず15分ほど遅刻してしまった……. 生活リズムがガタガタな私は木曜の朝起きるといつも意識が混濁しており,一限というのは出れたことすら少ないのである(黒田先生本当にごめんなさい.) 教…

チューリングの預言者

先日のシステム生物学の講義の最終回では近藤滋氏が来られて,お話をしてくださった. 非常に面白い話であったので,これについて講義のメモを元に書いていこうと思う.話の抜け落ちや前後,間違いは多々あると思われるがご容赦を. 近藤滋氏について 話者の近藤滋…

Open Chromatin の話(再-1)

いろいろ忙しさにかまけて更新をサボってしまった. このブログのために勉強時間が無くなるとかいうことがあったら本末転倒であるが,まぁそういうこともないだろうし,それよりも更新しなくなることの方がよろしくない.ということで焼き直しネタではあるのだが…

話題にしているのは

UCSC Genome Browser の "Regulation" グループ中の "Open Chromatin" アノテーショントラックとしてまとめられているもののこと. 以下の説明はこの "Open Chromatin Track Settings" の画面を元にしているので,見ながらでないとちんぷんかんぷんな箇所があ…

行ったのはどのような実験?

先日も書いたとおり,クロマチンがオープンになっている部位は転写因子が作用しやすくなっており,発現が促進されていると考えられている. クロマチンはオープンになる/ならないの他にも様々な化学的修飾を受けており,これらもまた発現制御に関わりをもつと考…